2026年最初の叙序圓ギャラリーは鎌倉彫のパネル作品『山並み』です。

堀野さんの師匠でもありお母様でもある孔翔先生の作品で、元となる絵はお二人が所属する藤孔会の『専任講師』指導用に田中孔山先生が描かれました。
鎌倉彫は鎌倉時代に宋伝来の堆朱に触発された仏師たちが、木彫彩漆と言う新技法を開発したことが起源です。その後、明治の廃仏毀釈で仏具製造が激減する中、後藤斎宮と三橋鎌山(26世)が新たな道を切り拓き、美術工芸品としての地位に高め上げました。
1960年代には、その孫の後藤俊太郎と三橋鎌山(28世)が各派を統合する教授会そして鎌倉彫会館を設立。
免許制度と教室システムを全国に広め、現在に至ります。
免許は5段階で最後の『皆伝』試験合格後にも、更なる作品制作などの活動を経て『相伝』を取得する事で初めて『専任講師』となります。また、『師範』となって道場の看板を授かるには、専任講師になった後も継続的に鎌倉彫に貢献し、教授会の推薦を受ける必要があります。
堀野さんは現在皆伝で、今年はいよいよ相伝取得に挑戦予定とのこと。その決意を込めて、この『山並み』を年初の作品として叙序圓ギャラリーを飾ることとなりました。
【アーティスト紹介】
堀野 篤人
本業は機械設計技術者。伝統工芸鎌倉彫において教授会皆伝免許、押し花において日本ヴォーグ社のインストラクター免許を取得して、自然素材を用いた様々な芸術作品の創作に挑戦。海老名美術協会会員。
鎌倉彫は母である教授会師範の堀野孔翔に師事、その作風「構図を重視した絵画的図案に基づく木彫」の伝承を目指して雅号「研翔」を名乗る。
また押し花においては「押し花ノア」桐ケ谷恵美子先生に師事、花を育てる段階から一貫した作品作りを目指している。

