叙序圓ギャラリーvol.15

今回の叙序圓ギャラリーは押し花絵『龍宮を探して』。
世界押花芸術協会の第19回押し花絵画創造展に入選した作品になります。

叙序圓ギャラリーvol.15 押し花絵『龍宮を探して』

『広い海を長く旅して来た年寄りのウミガメが、ついに探し求めていた美しいサンゴの宮を見つけた』というシーンを描いています。
押し花絵では珍しい花や美しく押せた花から作品のインスピレーションを得ることも少なくありませんが、本作はどんな絵を描くかを先に考えてから材料を集めたため、着想から完成までかなりの時間がかかったとのことです。

サンゴの材料にしたケイトウやアワダチソウや、鱗の雰囲気にぴったりな色褪せたフヨウ、海底を描いた緑のコケなどは、作者である堀野さん自身で育てたり、川に行って採集しています。さらに、年季を感じさせる甲羅の『柿の紅葉』やサンゴの間に立体的に光る『シルバーのコケ』は、押し花絵の師匠である桐ヶ谷先生にご協力いただいた貴重な材料を使っています。

押し花絵画創造展は、通常の押花絵画に加え、レカンフラワー(自然色の残る特殊なドライフラワー)など様々な分野が対象となっています。
大賞を獲った作品をはじめとした入選作は、自分とはまた異なる発想や信じられないほど細かい所まで気遣いされた工夫などがあり、堀野さんも今回の受賞で満足せず、果敢に作品作りに取り組んでいこうと刺激を受けたとのことです。

【アーティスト紹介】
堀野 篤人
本業は機械設計技術者。伝統工芸鎌倉彫において教授会皆伝免許、押し花において日本ヴォーグ社のインストラクター免許を取得して、自然素材を用いた様々な芸術作品の創作に挑戦。海老名美術協会会員。
鎌倉彫は母である教授会師範の堀野孔翔に師事、その作風「構図を重視した絵画的図案に基づく木彫」の伝承を目指して雅号「研翔」を名乗る。
また押し花においては「押し花ノア」桐ケ谷恵美子先生に師事、花を育てる段階から一貫した作品作りを目指している。

台湾キッチン 叙序圓(Jojomaru)

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