月替わりの叙序圓ギャラリー第3回。
6月は鎌倉彫と押し花の共演作品で、題して『春の競演』。
少し時期がずれてしまいましたが、春の初めに大地から萌え出ずる『ゼンマイ・ワラビ』の紋様を施した鎌倉彫の額に、春の終わりに山の高みからしだれ咲く『ヤマフジ』の押し花色紙を入れています。
ヤマフジは綾瀬の森にて以前採集したもの。
園芸品種よりサイズが小さく、花も密集していないので押し花に最適だったのですが、今は開発が進んで、すっかり無くなってしまいました。
背景の和紙は友人に紹介された目白の紙屋さんで購入したものを使用しています。泥染めの淡い色合いで、単体でも十分絵になる仕上がりです。
【アーティスト紹介】
堀野 篤人
本業は機械設計技術者。伝統工芸鎌倉彫において教授会皆伝免許、押し花において日本ヴォーグ社のインストラクター免許を取得して、自然素材を用いた様々な芸術作品の創作に挑戦。海老名美術協会会員。
鎌倉彫は母である教授会師範の堀野孔翔に師事、その作風「構図を重視した絵画的図案に基づく木彫」の伝承を目指して雅号「研翔」を名乗る。
また押し花においては「押し花ノア」桐ケ谷恵美子先生に師事、花を育てる段階から一貫した作品作りを目指している。