今回の叙序圓ギャラリーは押し花作品『どこまでも』です。
作者である堀尾さんの知り合いの娘さんがシャボン玉で遊ぶところを描いた作品で、いつもより小さいサイズのフレームを使用しています。
コロナ禍ピークの2021年春に日本ヴォーグ社によって開催されたオンライン展覧会『押し花NIPPON大賞 on the web』の選考に合格し、同時期発行の雑誌『私の花生活』にも掲載された作品です。
展覧会のテーマは『今、伝えたいココロ』。
そのテーマに基づいて、『シャボン玉のように無限の可能性を求めて飛び立って欲しい』と言う希望と共に『人生は儚く消えてしまうからこそ美しく貴重』と言う思いを伝えたいと創作しました。
コロナで自由に出かけられない中、皆で近くのデパートで買い物をした帰りにせめて少し遊ぼうと屋上でシャボン玉を追いかけた思い出を描いています。
コロナも未だ完全には無くなっていませんが、少なくともピークは過ぎて良かったと、堀野さんはこの絵を見るたびに感じるとのことです。
【アーティスト紹介】
堀野 篤人
本業は機械設計技術者。伝統工芸鎌倉彫において教授会皆伝免許、押し花において日本ヴォーグ社のインストラクター免許を取得して、自然素材を用いた様々な芸術作品の創作に挑戦。海老名美術協会会員。
鎌倉彫は母である教授会師範の堀野孔翔に師事、その作風「構図を重視した絵画的図案に基づく木彫」の伝承を目指して雅号「研翔」を名乗る。
また押し花においては「押し花ノア」桐ケ谷恵美子先生に師事、花を育てる段階から一貫した作品作りを目指している。