叙序圓ギャラリーvol.23

今回の叙序圓ギャラリーは、堀野さんのお母様である孔翔先生の鎌倉彫『椿、彫と板面のコントラスト』です。

叙序圓ギャラリーvol.23 鎌倉彫『椿、彫と板面のコントラスト』

鎌倉彫の漆塗りは、漆を塗った後にマコモ(真菰)と言う粉を蒔いてあえて彫りの深いところに入り込ませませう。そうすることでサビた味わいを出すと共に、磨かれた表面とのコントラストによって奥行きを演出して彫を浮かび上がらせます。

マコモはアジアでは古くから食料や工芸の材料、神事にも使われてきたイネ科の植物で、これを乾燥させて作った粉を使います。
鎌倉彫は新品でも彫の深い所に茶色の粉が見え、埃と勘違いしてしまう人もいるとか。

刀痕の全くない板面はとても明るくなり遠近感も際立つため、鎌倉彫では本作品のように彫と板面を意図的にレイアウトする技法がしばしば採られます。
鎌倉彫を見る機会がありましたら、『彫と板面のコントラスト』にもぜひご注目ください。

11月後半は鎌倉にて2つの展示会が開催されます。叙序圓にお越しの際にぜひ足を運んでみてください。

  • 鎌倉彫藤孔会展 11月18日(月)午後〜24日(日) 鎌倉彫会館一階ギャラリーg
  • 鎌倉彫市展 11月21日(木)〜24日(日) 生涯学習センター、ギャラリーきらら

【アーティスト紹介】
堀野 篤人
本業は機械設計技術者。伝統工芸鎌倉彫において教授会皆伝免許、押し花において日本ヴォーグ社のインストラクター免許を取得して、自然素材を用いた様々な芸術作品の創作に挑戦。海老名美術協会会員。
鎌倉彫は母である教授会師範の堀野孔翔に師事、その作風「構図を重視した絵画的図案に基づく木彫」の伝承を目指して雅号「研翔」を名乗る。
また押し花においては「押し花ノア」桐ケ谷恵美子先生に師事、花を育てる段階から一貫した作品作りを目指している。

台湾キッチン 叙序圓(Jojomaru)

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〒248-0005
神奈川県鎌倉市雪ノ下1丁目9−29
シャングリラ鶴岡 2階(GoogleMap
TEL:0467-22-7899

営業時間 7:30‐14:00
定休日  月曜・火曜